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広  告広  告す。周囲の理解と関わりが病気を快方に向かわせる手段の一つとなります。精神療法、薬物療法を行うのが治療のスタイルですが、休養も大切な治療といえるのではないでしょうか」。とにかく時間をかけ....

広  告広  告す。周囲の理解と関わりが病気を快方に向かわせる手段の一つとなります。精神療法、薬物療法を行うのが治療のスタイルですが、休養も大切な治療といえるのではないでしょうか」。とにかく時間をかけて聞くことそこから始まる治療5自分なりの健康法をもつそれが何よりの秘訣 「私自身、学生の頃は人付き合いが下手で、精神的にとても辛い時期もあったんです」と話しだす湊院長。これは意外! それが、精神科医として患者さんに接する自分に脈々と流れてい うつ病の進行具合には軽いものと重いものがあることを知った。うつ病の進み具合に応じた治療はどのように始まるのだろうか…? 「私は、とにかく患者さんの話を聞きます。たくさん話してもらえるように、また専用のチェックシートなども活用しながら、患者さんの背景因子をつかむことに全神経を注いでいます」。背景因子とは?「性格、考え方、職場の様子、家庭、経済的な面、身体の病気など、病気の背景にあるすべてのものです。これを把握することから治療が始まります」。「状況によっては、職場や家族の協力を取り付けることも必要になってきまるという。「そうですよね、辛いですよね、わかりますよ」という患者さんへの共感を持ってもらえることは、治療を受ける患者さんにとって大きな安心感になるに違いない。 湊院長ご自身の健康法は? 「定期健診を必ず受ける(笑)、太らないように歩く、最低6時間の睡眠、適量のお酒、友人や家族と楽しく過ごす時間を持つことを心がけています。あとは私に合ったマッサージ師さんがいてくれたらなぁ(笑)」。多忙な中で、いや、多忙だからこそなのか、自分なりの健康法をたくさんお持ちのようだ。さらに、「私は趣味もたくさんありましてね、読書、音楽鑑賞が基本で、里山歩き、草花いじり、山奥の温泉めぐりなどもします。あと最近は書道と謡曲も楽しんでいます」。体力づくりと健康増進、そして「精神的なゆとり」をご自分で創り出している様子に、学ぶべき点が多いと感じる筆者だった。心のゆとりと遊び心がうつ病の予防と再発防止に うつ病の予防には、日頃からどのようなことに気をつけていればよいのだろうか。「ゆとりある生活設計と適度な遊び心を持つように心がけることが一番です」。ゆとりある生活設計…、具体的にはどういうことか。「うつ病になる方には仕事に熱心すぎるタイプが多いのです。熱心は悪いことではありませんが、自分を犠牲にするほどの熱心さはストレスを生じさせてしまうので考えものです。生活設計とは、家庭、仕事、そのほかのプライベートなことにかける時間にバランスを保ち、それぞれにゆとりを持たせるということですね」。 そのほかの予防法は? 「困ったときに何でも相談できる家族や友人の存在も大切ですし、かかりつけの医師を持つことも大事なことでしょうね」。やはり、心の安定が最大の予防につながるということのようだ。「憂うつで不安、イライラするなどの症状が出ます。さらに重くなってしまうと、『みんなに申し訳ない』『生きている価値がない』『辛くて死にたい』などと感じることが多くなります」。