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広  告広  告の特色です」。診療所に併設されているのはデイサービスセンター「楽々荘」といい、保険制度のルールにのっとり、一つの施設内で診療と介護サービスが受けられる。 開業後、在宅診療を受ける患者さ....

広  告広  告の特色です」。診療所に併設されているのはデイサービスセンター「楽々荘」といい、保険制度のルールにのっとり、一つの施設内で診療と介護サービスが受けられる。 開業後、在宅診療を受ける患者さんは増え続けているという。「独立した結果、在宅診療の時間は倍以上に増え、回数も週3回から4回は確保できるようになりましたので、患者さんの病状変化にも細かく対応できます。そのほかにも、退院後のサポートの密度も上がり、感染症の早期治療など質的な向上もありました」と独立後の変化を振り返る。地域医療の充実に向けてあくなき挑戦を続ける荻原医師だが、次の目標はどこに置いているのだろうか? 「『多職種協働』の実現です。訪問服薬指導やリハビリ・栄養指導など、一人の患者さんに関わる多職種つまり医療・看護・リハビリ・介護にあたる各スタッフに家族を加えたチームによる総合的な対応の方法が現在は未整備な11試行錯誤、協議に協議を重ねて今日の訪問診療のかたちに進化した。そして今、患者とその家族のニーズに最大限に応える体制であるべく「おぎわら内科診療所」が誕生したのだ。実現を目指すのは医療と福祉の連携状態です」という。 「ポイントは情報の共有にあるため、私は診療記録の共有から始めました。『マイカルテ』というこの記録簿は患者さんが持っていて、一人一人の患者さんに関わる各分野のスタッフが内容を共有することができるのです。急な入院や受診の際に情報不足で診療に遅れが出ることを防ぐ効果もあります」。まさに、現場を熟知する荻原医師だからこその発想だ。その現場主義とは患者さんとの信頼関係に裏付けされたもので「患者さんと家族が私に教えてくれる」という。力任せの40代から生活に緩急つける今へ「最近は『力の抜き方が大切』と思えるようになりました。疲れたら休む。疲労がたまった状態は、診療の質にも悪影響を及ぼしてしまいますから…」。 「診療所」という名前にしたのは、市内の開業医として晩年まで地元の患者さんのために力を惜しまず診療していた先輩医師の姿をイメージしてだという。「往診カバンをカゴに入れた自転車で、地域をこまめに回って診療していた姿にあこがれていました」。 荻原医師が目指す医師像とは「あくまでも、町医者です」。 患者さんとその家族のニーズに徹底的に応えるため「診療所に個室もあるデイサービスを併設したこと、ご家族など介護者の便宜を図って、一部に往診も含まれますが、朝8時から18時までの診療時間としていることが当施設 開業当初、自分の中に掲げた目標があるという。「ちょうど一年経って、まあ、合格点がつけられるかな…と評価しています」。激務の毎日を経験した勤務医時代と比べて「自分自身の健康も考える余裕が出てきました(笑)」